Q1.この病院を選んだ理由は何ですか?
和歌山YMCA国際福祉専門学校在学中、現在勤めている和歌川苑で二週間の施設実習がありました。毎日、一人の実習指導者が付き、食事・排泄の介助の見学や実践を経験しました。わからないこと・疑問に思ったことなどを質問すると、具体的に教わる事が出来ました。
ひとつひとつ介助の意味・目的を理解し仕事をしている介護職員が多く、ここなら専門学校で学んできた介護福祉士としての専門性を発揮しやすいと考え就職しました。
Q2.実際に働いてみて感じたことは何ですか?
同世代の先輩・後輩が多いので、働きやすさを感じています。仕事以外のプライベートな時間でも、仲良くさせて頂いています。それ以外では、プリセプター制度という指導システムを導入しており、一人の新人職員につき一人の先輩職員が相談役として長い期間そばで指導して下さいます。私自身も入社してから、業務内容や個人的な趣味の事まで相談をした経験があり、今でも尊敬出来る親しい関係の存在です。
自ら人の中に入っていける積極的な性格であれば特別感じる事の無い感覚かもしれませんが、内気な性格であればプリセプターの存在が先輩と自分自身を繋げてくれる役割を果たしてくれるので、とても救われたという話しも聞いた事があります。今後は私も、そういう役割を果たしていけるような先輩になりたいです。
Q3.一緒に働く先輩や上司の方はどんな人ですか?
仕事でわからないことを質問すると、的確な答えが返ってきます。間違ったことをして指摘を受けるときは、筋道を立てた根拠を伝えてくれるため、素直に聞き入れられ向き合いやすいです。逆に自分の考えを言う時も聴き入れてくれる先輩が多く、利用者様や家族様には細やかな配慮を、実習生に対しては年齢に関係なく対等に接する姿勢を見てきました。私が見てきた先輩や上司の印象は、優しく、思いやりがあり、頼れる人です。
Q4.大変だったことは何ですか?
言葉では簡単に表現されるのですが、介護の仕事の中で、「先入観を持たずに相手と向き合う」という事が一番難しい事だと思っています。生活の中で自分たちは漠然と、入浴は快適な瞬間で、ご飯は美味しい物で、夜は眠る時間だと思っていると思います。けれど人それぞれ、風呂が嫌な日もあれば、食が進まない日も、また全く眠れない夜なんかもあります。ちょうど先日、昼夜を通して、休まれなかった利用者様を担当する機会があり、夜勤勤務の間、何度も夜中である事をお伝えしてもすぐ起きて来られ、結果的にその日は、その利用者様と一晩中休まずに過ごす事にしました。明け方になりその方の夜間行動は、ご自身が勤めていた職場を探しに行く行為であった事が分かりました。そこで初めて、その利用者様にとってのこの一夜は、記憶の中の仕事時間である日中であった事が理解できました。夜は眠る時間という先入観は、漠然とした自分たちの理屈であり、その正論らしい尺度が人によっては全く違う世界の物差しになるのだと改めて学びました。
Q5.この施設の良いところをアピールしてください。
多職種と気軽に話しをできることが強みだと考えています。介護の仕事は介護職だけでは成立せず、必ず多職種とのチームワークで仕事を進めていくことになります。例えば、リハビリを担当している理学療法士・作業療法士の専門職のスタッフに、互いの情報を交換し利用者様の現在から今後をどのようにケアしていくことが最善かなどを、職員一人ひとりが発言しやすく、利用者様個々の状態に合わしたケアができる環境だと思います。