予防方法のご案内
下肢静脈瘤は逆流防止弁が壊れて引き起こされます。一度できてしまうと根治は手術治療しかありません。ですので静脈瘤にならないようにする予防法が大事です。
予防法
①長時間の立ち仕事を避ける。
重力により逆流が増加しますので、可能な限り立ち仕事を避けましょう。たまに足をフラット~それよりも上げるように心がけましょう。浮腫み予防にもなります。
②弾性ストッキングを着用する。
圧迫する事により逆流を減少させます。静脈瘤用の弾性ストッキングの着用をお勧めします。特に長時間の立ち仕事に従事する方、妊娠中の方などは着用してください。浮腫み予防、血栓形成予防にもつながります。
市販のストッキングも圧迫効果はあります。静脈瘤専用ストッキングよりも圧力は低いですが、静脈瘤用ストッキングがきつくて履けない方などが着用するのが良いと思います。
③運動
運動することは良い事です。下肢筋肉を使う事で血流、リンパの流れを良くする事が出来ます。リンパ浮腫は圧迫療法下(ストッキング着用して)の理学療法がよいとされております。
④マッサージ
足のつま先から上にマッサージを行う事は血流改善、リンパ浮腫に良いとされております。
様々な予防法が考えられますが、静脈瘤の完全な予防法、治療法とはなりません。また静脈瘤の治療薬もありません。進行を抑えたり、症状緩和にはつながりますが、根本的な治療は手術治療です。心配な症状があればぜひご相談ください。