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検査と治療法 | 静脈瘤でお悩みの方へ

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下肢静脈瘤について

検査と治療法

診断方法-痛みのない体に害のない検査

痛みもなく、体に影響のない超音波検査(エコー検査)で、5分くらいで診断可能です。
以前は静脈造影や、造影CTなど体内に造影剤を投与する方法で検査をされていましたが、当院では超音波のみの検査で短時間での下肢静脈瘤の診断が可能です。

治療法

弾性(弾力)ストッキング

下肢を圧迫して静脈の流れを改善する目的です。
静脈瘤専用のストッキングを推奨します。

きつく締めつけますが、自分に合ったサイズであれば心地よく快適に過ごすことができます。専門のストッキングコンダクターがサイズを測って、自分に合ったストッキングをお選びします。また着脱のコツもお教えします。

しかし弾性ストッキングは静脈瘤の根本的治療ではありません。脱ぐと静脈瘤はボコッと出てきてしまいますし、症状も出現してきてしまう方がいらっしゃいます。

ストッキング

株式会社リムフィックス

装着補助

弾性ストッキング装着補助製品 (PDF)

九州メディカルサービス株式会社

下肢静脈瘤血管内焼灼術(レーザー)

約1.8mmのレーザーファイバー(現在1.0mmのファイバーが開発され、さらに細くなっています。)で静脈の内側から血管を閉塞させる血管内治療 EVLT(Endovenous Laser Treatment)です。逆流しなくなるため静脈のうっ滞が改善します。
従来の手術と比べて傷が小さく痛みも少ないのがメリットです。

2011年より保険適応となった治療で、ストリッピング手術にとってかわり現在静脈瘤の標準治療となっております。現在波長1470nmのレーザー治療と、ラジオ波(高周波)治療が閉塞率、合併症(疼痛、皮下出血など)の点で優れているとされ、日帰り手術が可能です。
当院では入院での治療も選択できます。遠方の方、お年寄りの方などにおすすめです。

当院で採用しているエンドサームレーザー1470nmについて

エンドサームレーザー™1470

エンドサームレーザー™1470は波長1470nmのダイオードレーザーを用いた、下肢静脈瘤血管内焼灼術専用のレーザー装置です。
2002年より本邦でレーザー治療が導入されてから様々なレーザーが開発されましたが、現在は波長1470nmのレーザーが有効性、安全性の面で一番すぐれているとされています。
本品は国内多施設臨床試験により、下肢静脈瘤治療における有効性及び安全性が評価されています。
1470nm 波長のレーザーは、水への吸収係数が高いため、血管内で照射すると静脈壁の水分に強く吸収されます。 (その他の周辺の組織への影響が少ない。=体への負担が少ない、痛みが少ない、皮下出血が少ない。)吸収されたレーザー光は熱エネルギーに変換され、 血管のコラーゲン繊維を変性し、 静脈壁を収縮し、血管が並走し、逆流を止めることができます。

Ringlight™ Fiber Probe リングライト™ ファイバープローブ

360°全周性にレーザーを照射するリングライト™ ファイバープローブは、標的とする血管を均等に焼灼することができます。照射エネルギーが分散されるため、血管穿孔を起こしにくく(痛みが少なく、皮下出血が少ない)、より安全な治療が期待できます。

販売名 LSO1470 レーザー
承認番号 22700BZX00311000
製造販売業者 株式会社 メディコスヒラタ