リハビリテーション科
病気やケガの後遺症や慢性疾患・老人病など治療が長引きがちな人の自然治癒を促しまた後遺症により損なわれた日常の活動を、残っている機能をたかめることや補装具などを使用することで、早期に向上させることを目的としています。
医師の診断・指示に基づき、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がそれぞれの専門分性を生かした、治療・訓練に努め社会復帰のお手伝いをします。
当科での治療をお望みの方は主治医又は整形外科医師にご相談下さい。
(医師の診断と指示がなければ理学療法・作業療法・言語聴覚療法は行えません。)
リハビリテーションスタッフ
- 理学療法士 11名
- 作業療法士 3名
- 言語聴覚士 3名
- リハビリ助手 1名
リハビリ診療時間
理学療法
関節が動きにくい、筋力が弱い、すぐ疲れる、スムーズに動けない、といったような障害などに、いろいろな運動を利用して治療し、寝返る、すわる、立つ、歩くなどの基本的な動きの改善を図ります。
また、痛みの緩和や、血行の改善などを、電気や熱などを利用した治療を行ないます。
後遺症が残る場合は、残った機能や装具(おもに下肢)などの使用で代償する能力を訓練します。
作業療法
理学療法と同様に運動機能の障害の治療を行ないますが、手芸や工作といった作業や、日常の活動を利用し、ADL(日常生活活動)の改善を図ります。
また趣向・適正に応じた作業活動の選択により精神的な活動にたいしての治療も行ないます。
残った後遺障害に対しては、装具(おもに上肢)や自助具の利用、やり方の工夫や訓練による能力の開発により社会適応能力をたかめます。
言語療法
日常生活に欠かせない「コミュニケーション」のリハビリを行います。
上手に喋れない、うまく話せない、相手の言葉が理解しにくい、といったような障害などに
いろいろな喋り方の工夫や聴き方の工夫をする訓練を行います。
残ったコミュニケーションの後遺障害にたいしては代償手段(器具)の利用、使い方の工夫や
訓練による能力の開発によりコミュニケーション能力をたかめます。
摂食・嚥下機能療法
「上手く飲み込めない。」「よくむせる。」といったような
摂食嚥下の障害に対して、医師(Dr)の指示の下に
言語聴覚士(ST)・看護師(Ns)・理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・管理栄養士等の
医療スタッフにより摂食・嚥下訓練をします。
食べる事の障害は、口腔・咽頭機能だけの問題で成り立っているわけではありません。
健康状態(主にDr)
摂食・嚥下機能の評価・訓練・指導(主にST)
口腔内の衛生管理・食事環境の整備(主にNs)
食事のための動作能力・方法、認知機能(主にOT)
呼吸機能、姿勢、筋、関節などの運動機能(PT)
と言ったように、スタッフそれぞれの専門性を生かした総合的な治療・訓練を、
食事の形態の工夫担当する管理栄養士(栄養科)
状態の把握、効果判定ために携わる検査部と共同して行います。