内視鏡
当院では、胃大腸内視鏡検査をはじめ、内視鏡を用いた処置・治療として内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査、食道静脈瘤硬化療法・結紮術、胃大腸内視鏡的ポリープ切除術、胃大腸内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的止血術、内視鏡的胃瘻造設術 などを行っています。
胃大腸内視鏡検査は原則として下記の時間帯での予約検査となっていますが、緊急時は適宜施行しています。
胃内視鏡検査:月曜日から金曜日の午前中(ご都合により土曜日午前中も可能)
大腸内視鏡検査:火曜日または木曜日の午後
胃・大腸カメラ料金表(概算)
3割負担の場合
基 本 検 査 |
組 織 検 査 (追加分) |
ピロリ菌検査 (追加分) |
ポリープ切除 | |
胃カメラ | 4,000円 | 5,000円 (1臓器) |
2,000円 | ━━━━ |
大腸カメラ | 6,000円 | 5,000円 (1臓器) |
━━━━ |
13,000円 |
2割負担の方は上記の2/3、1割負担の方は1/3程度のご負担とお考えください。
詳細は電話でお問い合わせください。
上部内視鏡検査(胃内視鏡検査)
胃内視鏡検査では食道・胃・十二指腸の中を観察し、がんやポリープ、炎症、潰瘍などの病変の有無を調べます。必要に応じて組織検査を行います。
またNBI内視鏡という特殊な光による観察を加え、粘膜内の血管や表面構造の変化から表在癌の早期発見をめざしています。
当院では経鼻・経口 2種類の内視鏡を扱っていますので、患者様のご希望に応じ検査させていただいています。(経鼻内視鏡についてはあとで詳しく説明しています)
ピロリ菌は胃がん・胃十二指腸潰瘍・慢性胃炎などに関係していると考えられています。
内視鏡検査時にピロリ菌感染の有無を調べることができます。
内視鏡スコープは日本消化器内視鏡学会のガイドラインに従い、1本1本確実に洗浄消毒していますので、患者様には安心して検査を受けていただけます。
経鼻内視鏡について
従来の経口内視鏡検査では、喉の奥を内視鏡スコープが通過する時に吐き気や唾液が出て気持ち悪く辛いものでした。
しかし、経鼻内視鏡はその直径が5mmと経口内視鏡の約半分の細さで鼻腔を通って食道に達するため、吐き気がほとんどなく患者様の苦痛は軽減され、検査中の会話も可能です。
基本的に検査中の苦痛が少ないため、鎮静剤の必要がないので、検査後すぐに帰っていただけます
ただし次の項目に該当する方はお申し出ください。
- 耳鼻咽喉科の先生に鼻が悪いと言われたことがある
- 鼻血がよく出る
- 血が止まりにくい
- 薬のアレルギーがある
- 血液をさらさらにする薬を飲んでいる
胃内視鏡検査を受けていただく前に
- 現在服用されているお薬があればお知らせください。
- 安全かつスムースに検査を受けていただくために検査前に問診票の記入をお願いしています。ご面倒ですがご協力お願いいたします。
- 検査前日は特にお食事の制限はありませんが、午後9時までにお食事を済ませてください。お茶やお水は飲んでいただいてもかまいません。
- 検査当日の朝食は絶食でご来院ください。コップ2〜3杯のお茶やお水は飲んでいただいてもかまいません。
経口内視鏡検査(口から胃カメラ)の流れ
- 消泡剤を飲みます
胃の中の泡を取り除き、胃の壁をきれいにするための薬を飲みます。 - 喉の麻酔をします
局所麻酔薬をごく少量飲んでいただいたあと、うがいを繰り返していただくことで喉の麻酔をしっかり効かせます。 - 胃の動きを抑える筋肉注射をします
虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)、前立線肥大、緑内障の方はこの注射薬を使用できませんのでお申し出ください。適切な薬剤(散布液か注射薬)に変更します。 - 患者様のご希望により、鎮静剤の血管注射をします
注射剤により眠った状態で検査を受けていただくことができますが、検査後しばらくリカバリー室で休んでいただきます。お車や単車等を運転してのご来院はお控えください。 - 口にマウスピースをつけていただきます
- 口から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸を観察します
※鎮痛剤の注射をご希望される方は検査後しばらくリカバリー室で休んでいただきます。お車や単車等を運転してのご来院はお控えください。
リカバリー室にはモニターを設置し、検査後の様子を観察しております。
経鼻内視鏡検査(鼻から胃カメラ)の流れ
- 鼻腔の麻酔をします
両方の鼻腔に局所麻酔薬を噴霧します。局所麻酔なので眠くなりません。その5分後に、鼻腔粘膜からの出血を予防するために血管収縮剤を噴霧します。 - 消泡剤を飲みます
胃の中の泡を取り除き、胃の壁をきれいにするための薬を飲みます。 - 喉の麻酔をします
局所麻酔薬をごく少量飲んでいただいたあと、何度もうがいをしていただきます。 - 胃の動きを抑える筋肉注射をします
虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)、前立線肥大、緑内障の方はこの注射薬を使用できませんのでお申し出ください。適切な薬剤(散布液か注射薬)に変更します。 - 鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸を観察します
※まれに少量の鼻出血が起こる場合がありますが、鼻を圧迫等で容易に止血できますので心配ありません。
下部内視鏡検査(大腸内視鏡検査)
大腸内視鏡検査は肛門から内視鏡を挿入し、直腸から大腸全体を観察します。大腸がんや大腸ポリープ、炎症性腸疾患等の病変の有無を調べ、必要に応じて組織検査を行います。
胃内視鏡とは違い、前処置が必要な検査のため、出血等の症状で緊急検査が必要な場合以外は必ず予約が必要です。
内視鏡スコープは日本消化器内視鏡学会のガイドラインに従い、1本1本確実に洗浄消毒していますので、患者様には安心して検査を受けていただけます。
大腸内視鏡検査を受けていただく前に
- 現在服用されているお薬があればお知らせください。
- 安全かつスムーズに検査を受けていただくために検査前に問診票の記入をお願いしています。ご面倒ですがご協力お願いいたします。
- 大腸ポリープがあった場合、内視鏡的切除術を同時に行うことも可能です。
ただし、検査開始前に治療内容の説明を受けていただく必要がありますし、治療前後で中止していただかなければいけないお薬もありますので、必ず事前にご相談ください。
大腸内視鏡検査の前処置
- 検査前日:
- 食事制限はありませんが、午後9時までにお食事を済ませてください。
- お茶やお水は飲んでいただいてかまいません。
- 寝る前に下剤を4錠服用していただきます。(普段から便秘がちな方には検査の2‐3日前から服用していただくこともあります)
- 検査当日:
- 朝食は絶食でご来院ください。
- 専用のお部屋で約2リットルの下剤を飲んでいただきます。
- この下剤により腸の中をきれいにし、内視鏡で観察しやすくします。
- 観察可能な状態になるまで大体4時間程度かかりますので、検査開始は午後になります。
大腸内視鏡検査の流れ
- 胃の動きを抑える筋肉注射をします
虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)、前立線肥大、緑内障の方はお申し出ください。 - 患者様のご希望があれば鎮静剤を血管注射します
鎮静剤を使用した場合は検査後しばらく休んでいただきます。
ご希望の方はお車や単車等を運転してのご来院はお控えください。 - 肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸まで大腸全体を観察します
検査は15‐30分で終了します。